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プロフィール

鴎佐和志孝

Author:鴎佐和志孝
1981年生まれ
職業:シナリオライター(見込み)
信条:一度でも同じ舞台に立った者は皆家族

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どこまでも。
シナリオライター・鴎佐和志孝さんのProduction notes
蟹工船がブームらしい
一応私も作家なので。


小林多喜二の『蟹工船』が今、若者の間で密かなブーム、とのことである。

私がこの事を初めて知ったのは
春先、母親から送られてきた便箋の中に入っていた
一きれの新聞の切り抜き記事だった。

朝日新聞で二度、読売新聞、毎日新聞でも一度ずつ取り上げられた
『蟹工船ブーム』の記事。

安い賃金で重労働を強いられる蟹工船での労働者たちの姿が
ワーキングプアなどで苦しむ現代の若者像とダブるのが、ブームの発端だとか。

が、果たしてそうだろうか?

少なくとも私の周りを見渡してみて、『蟹工船』を読んでいる知り合いはいない。
そして街や電車の中を見渡してみても、『蟹工船』を読んでいる人はいない。
もっとも、昭和4年に発行された本を読んでいるところを人に見られるのは恥ずかしい
という気持ちがあって人前に出さないだけなのかもしれないが、
それにしても、そんな若者は見ない。

『タッキー(多喜二の略称)の蟹工船ってマジヤバくない!?』
『浅川の虐待ってチョーウケるんですけどー!』

みたいな感じで蟹工船について語っている若者は見たことがない。(当たり前か)

「ブーム」「売れている」とは言われているが
その実態が見えないため、どうもメディアに操られている感が否めない。

そもそも、なぜ『蟹工船』だけが脚光を浴びるのか。
“重労働”、“安い賃金”、そして“若者”というキーワードを並べるなら
『野麦峠』だってブームになって然るべきだろう。
また、親しみやすさ、とっつきやすさで言えば
『ロミオの青い空』だって然りだ。
恐らく他にもいっぱいある。

それらを棚に上げて『蟹工船』だけ、というのは、どうも鼻持ちならない。
文学を愛する者として、ちょっとこれはおかしいんじゃないか、と思い書いてみた。


ちなみに昨日、また母親から便箋に入れられた新聞の切り抜き記事が届いた。
言わずもがな、『蟹工船』である。
なぜ二度も貧困層の若者を特集した記事を送りつけたのか、
未だに母の意図が読めない。

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